気ままに旅行

旅行記です。国内国外津々浦々。

バルト3国・サンクトペテルブルクの旅4/タリン旧市街散策3

3日目/タリン・エストニア


昨日歩き回ったおかげで、朝6時に起床。
7時からの朝食に行き、ネットしながらのんびりと食べます。今日のランチはネットで見つけた素敵なレストランに行こうと決めていたので場所の確認。
ホテルはwifiが繋がっていたのですが、部屋のドアを閉めると繋がらなくなっちゃうので…。
改めて、タリンの情報を色々仕入れて、地図に色々書き込んで行きます。
何となく地理も頭に入っている(昨日、迷ったおかげで…)。


しかし、本来ならサンクトペテルブルクで登場予定だったもこもこショートコートが、まさかのタリン初日で登場。当然ヒートテックも着ているし、疲れ予防と冷え防止のために腰回りにどっさりにカイロも貼っている。


もう、この旅で精いっぱいの装備なんですが……。石畳はやっぱり体感温度がマイナス3℃くらいですね。


ホテルからまた、城壁沿いにまっすぐ進んでその終わりでぱちり。

晴れていて気持ちいい。寒いけど。


今日は、タリンでいきたかった所その2(その1はパペットシアター)、ニグリステ教会(聖ニコラス教会)へ。

13~15世紀に建てられたのですが、第2次世界大戦の際に空爆により崩壊、現在の建物は1980年に再建されたものです。
教会にあった美術品は疎開していて、現存しているものも多数。現在はそれらを展示した
ミュージアムとなっています。

教会には、古い美術品(キリスト教関係)もありました。13世紀~15世紀のものだそう。正面奥には、15世紀に作られたなんて言うのかな、屏風みたいな…祭壇?教会の名前にもなっている聖ニコラスと聖ヴィクトルの生涯が描かれていました。

見たかったのは、この絵。ベルント・ノトケの「死の舞踏」。現存はオリジナルの1/4です。こちらは作者本人による模写で、本物はドイツにあったそうですが、戦争で焼失したそう。14世紀にヨーロッパで大流行したペストを題材に、骸骨と高貴な身分の人たちが一緒に描かれているのが特徴です。


再びラエコヤ広場に行き、一本入る。

可愛くないですかこのカフェ……。

日当たりはよくはないけれど、こういう雰囲気大好きです。


この路を抜けて、聖霊教会へ。

華美な装飾ではないけれど、木製の内装が落ち着いています。
14世紀に建てられたそのままが残っているそう(外壁は塗りなおしていると思います)。聖霊教団救貧院の教会として使われていたとの記録もあるそうです。貧しい人向けの教会…という感じかな?ギルトを見ても、くっきりと貧富のラインが分けられていたようですし。

この白いのっぽさんが聖霊教会。


さて、そろそろランチ。チェックしていた、中世の雰囲気そのままというレストランへ。

こちら。オルテ・ハンザ。テラス席もありましたが、勿論店内へ。


……タイムスリップしたか、ファンタジーの世界へ飛ばされた感じ。


メニュー。写真はどれも明るいですが、実際はかなり暗いです。窓からの明かりと、ろうそくだけ。


雰囲気に圧倒されながら頼んだのは、ゲームミート(ハンティングでとった野生動物の肉のこと)の煮込み。
注文して、お手洗いに行ったらこんな。


そしてわたしのランチ。

実際、可視範囲としては、ベリーと肉の色の判別がつかないくらいの暗さです。
下のサイコロ状のものは、真ん中のベリーと肉よりも色が明るいわ、という程度にしか見えません。
お肉は塩がきいていて、ハーブの香り。ベリーはさっと過熱してあるけど加糖されていないので、ワイルドな…つまりちょっと苦くてすっぱい。サイコロは、人参とカボチャの間のようなもの。ピクルスと、何かの野菜のマリネが加熱されたもの、そして包みはポテトパイ。プラスで黒パン(別オーダー)。


一番美味しかったのは黒パンでした。
そしてポテトパイもなかなか美味しかった。特に肉は、使われている調味料はこれであろうというくらいしか感想が出てきません…(笑)。
暗くて判別がつかない中、こんな食事。大変貴重な経験でした。楽しかった。


お腹もいっぱいになったので、次はタリンで行きたかった場所3、聖ドミニコ修道院へ。

カテリーナの小径のすぐ近くのはずなのになかなか見つけられなくて、やっとたどり着いた場所。
左の階段をあがると、何もないチャンバーにシスターがいたので、2ユーロを払い見学します。シスターの話だと、ここの公開は明日(9/28)までだそうです。あとは寒くなってしまうので、春まで閉鎖するとのこと。無事に見学出来てよかった!


図書室。


ここが、一目みたかった居住区内回廊。
建物の内部全体が、とても荘厳な雰囲気で、神社にいるみたいな感じを受けました(そうじゃない神社もたくさんあるけど)。気持ちも凛とします。

明かりはないので暗いですが、外の光とのコントラストがとても綺麗。他にも、教会側から入る、井戸のある中庭があるのですが、そこは工事中で入れませんでした。


ああ、なんて素敵なところなんだろう……俗世間にまみれて生きている自分を思い直してしまいます。


そのまま、旧市街の入り口、ヴィル門。この近くのお土産店で、エストニア民族音楽のCDを見つけました。


次は昨日朝に迷い込んだ山手エリア(?)へ。

奥に見えるのは、アレクサンドル・ネフスキー大聖堂。ロシア正教の教会です。内部も見学しましたが、ミサをしていてロシア風の人たちがたくさん。言語もロシア語でした。教会新聞みたいなものも、ロシア語。

この城壁、実は昨日の朝行ったカフェのあるところ。
聖マリア教会など、他にも見どころはありますが、時間もあまりないので目的地へ。


パットクリ展望台です。

向こうには、フィンランド湾。初日に着いたフェリーターミナルもあります。


新市街も遠くに見えます。


カモメも。


帰りがけに、琥珀のショップへ。バルト3国は有名な琥珀の産地です。まぁ、エストニアではあまり取れないそうなのですが…笑。
店内で悩んで、ほどいてアクセサリー加工しようとペンダント状になったビーズ、そしてペンダントヘッドを購入。


ここで痛恨のミス。これまでわたしは、免税手続きというものをしたことがありませんでした。ここでも普通に購入したのですが、そういえばTAX FREEと書いてありました。


エストニアは25%の消費税が内税で入っているんです…。
約75ユーロのタックスが、手続きをすれば戻ってきたのです……あうあうあう。


この時はまだ気が付かず、タリン最後の1日を満喫していました。


ホテル近くの城壁の回廊へ上がりました。


可愛い。絵本みたいな街です。


ホテルに戻りながら、周囲をまた散策。明日の朝タリンからリーガへ移動するので、バスターミナルへ行くためにバス停もチェックしないといけません。


3人姉妹という愛称の建物。ホテルになっています。

ふとっちょマルガリータちゃん。


バスは、この門の目の前(というには少し歩く)にバス停があるため、便利!時間をチェックしてホテルに一度戻り、パッキング。

パッキング終ってからもう一度出てみました。

月が見える…けど、やっぱり小さく写っちゃうね。


タリン、可愛い街でした。

×

非ログインユーザーとして返信する